「子どもたちの未来」。改めて子どもたちとつけなくても未来という言葉は、私たち先の見えた年よりのためのものではなく、今から人生を始める子どもたちにこそ最もふさわしい言葉だと思います。その未来が、彼らを取り巻く自然環境・教育環境・人間環境等を思うと本当に明るいのか、子どもたちに「君たちの未来は楽しく明るいよ」と心から言ってあげることができない自分がここにいることがつらいのです。
ちょうど、一年前になります。
2月27日、京都で絵本作家の田島征三さんにお会いしました。“ちからたろう”が小学校の教科書に載っていて“やぎのしずか”などたくさんの絵本を出版している、あの田島征三さんと三条京阪で待ち合わせをし、喫茶店でコーヒーを奢ってもらって(自慢!!)二人で3時間近くお話をしました。
殆どの時間がお互いの子供時代の話になりました。昔は良かったなどとは口がさけても言いたくない二人なのですが、楽しかった4,50年前の自然の中での遊びを思い、今の子供たちを取り巻く自然環境と比べて見るとどんどん心が沈んでいきます。日の出村のゴミ処理場問題で自然環境の破壊と真剣に向かい合っている田島さんにはより大きな心配があることでしょう。太陽の光に当たることさえ気をつけなければならない“今”なのですから。
彼はよく幼児期の川遊びの話をします。映画“絵の中の僕の村”でもそんな場面が登場しました。川の中でドジョウやドンコを追い込んで素手で捕まえる話です。素手で小魚を捕まえたときに手の中で動くグリグリ感が忘れられないと言います。それは生命そのものだったそうです。いまでも彼の描く絵の原点になっているとまで言いきります。人間の原体験と言うのはそれはど大切なものなのでしょう。一生の価値観や感性にまで影響を与えてしまうもののようです。
私たちは子どもたちのそんな原体験を見ることのできる素晴らしい現場に立ち会わせてもらっています。そんな職業は他にはありません。楽しい原体験こそが生きていく力になります。子どもたちに感動的な体験をしてもらえる環境を整えていくことが私たちの大切な役目なのでしょう。そしてそのことが子どもたちを安心させ安定させ自立へと向かわせ、明るい未来が見えてきます。
けれども子どもたちを取り巻く現実はそんなに甘くはないのです。皆で力を合わせて子どもたちの未来を守りましょう。
ちょうど、一年前になります。
2月27日、京都で絵本作家の田島征三さんにお会いしました。“ちからたろう”が小学校の教科書に載っていて“やぎのしずか”などたくさんの絵本を出版している、あの田島征三さんと三条京阪で待ち合わせをし、喫茶店でコーヒーを奢ってもらって(自慢!!)二人で3時間近くお話をしました。
殆どの時間がお互いの子供時代の話になりました。昔は良かったなどとは口がさけても言いたくない二人なのですが、楽しかった4,50年前の自然の中での遊びを思い、今の子供たちを取り巻く自然環境と比べて見るとどんどん心が沈んでいきます。日の出村のゴミ処理場問題で自然環境の破壊と真剣に向かい合っている田島さんにはより大きな心配があることでしょう。太陽の光に当たることさえ気をつけなければならない“今”なのですから。
彼はよく幼児期の川遊びの話をします。映画“絵の中の僕の村”でもそんな場面が登場しました。川の中でドジョウやドンコを追い込んで素手で捕まえる話です。素手で小魚を捕まえたときに手の中で動くグリグリ感が忘れられないと言います。それは生命そのものだったそうです。いまでも彼の描く絵の原点になっているとまで言いきります。人間の原体験と言うのはそれはど大切なものなのでしょう。一生の価値観や感性にまで影響を与えてしまうもののようです。
私たちは子どもたちのそんな原体験を見ることのできる素晴らしい現場に立ち会わせてもらっています。そんな職業は他にはありません。楽しい原体験こそが生きていく力になります。子どもたちに感動的な体験をしてもらえる環境を整えていくことが私たちの大切な役目なのでしょう。そしてそのことが子どもたちを安心させ安定させ自立へと向かわせ、明るい未来が見えてきます。
けれども子どもたちを取り巻く現実はそんなに甘くはないのです。皆で力を合わせて子どもたちの未来を守りましょう。