若草幼稚園
若草幼稚園は、子どもたちのための幼稚園でありたいと考えています。
園庭はいつでも開放していますので、天気のいい日を選んでお越しください。
〒790-0814
愛媛県松山市味酒町3丁目5-1
学校法人 若草学園 認定こども園 若草幼稚園
TEL 089-993-8182 FAX 089-993-8183
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無神経な教師

8/1/2000

 
無神経な教師
1994年度の子どもたちが卒園し、小学校に入学してからもう4ヶ月たちました。

時々、幼稚園を思い出してくれることもあるようでたずねてくれます。先日もMちゃん親子が久しぶりに顔を見せに来てくれました。結構長い時間おしゃべりをしました。

Mちゃんのおかあさんは「若草幼稚園にくるとホッとする」といってくれました。そういえば時々そんなことをいわれます。いろんな大人が「落ち着く」とか「気持ちがいい」とか「癒される」とかいろいろな表現ですが、若草幼稚園という場の持つ心地よさを伝えてくれました。たびたび、そう言われるので私は考えてみました。毎日若草幼稚園にどっぷりつかってしまっている私には感じることができなかったことだったんです。

子どもたちが持っているパワーやオーラが幼稚園を包んでいて、とっくにそんなものは無くしてしまっている大人たちを心地よくしてくれているような気がします。

話が訳のわからんところに脱線してしまいそうなので元に戻します。
Mちゃんのお母さんとは当然「小学校は楽しく行っていますか」というお話になります。「友達もすぐにできて楽しそうに通学していますよ」との返事にそのはずだと思いながらもホッとするのでした。そのあとお母さんとのお話の中で小学校のおもしろい話をお聞きしましたのでご紹介しておきましょう。

Mちゃんは感性の素晴らしい子どもです。そのために友達と衝突をすることも時々ありましたが、おもしろい考え方をする神経の繊細な子どもでした。
そのことはこの話とは関係ないかもしれませんが。ある日、Mちゃんは宿題を書くノートを学校に忘れて帰ったんだそうです。そこでお母さんと「どうしたらいいんだろう」と相談をしました。お母さんが「とりあえず別の紙に書いて行ったらいいよ」と言い、Mちゃんもそれがいいなと考えてそうすることにしました。

ところがそのことが学校で担任に叱られることになったのです。そんなに強く叱られたのではないようですが、それはよくないとMちゃんに伝えたそうです。(私には何がよくないことなのか全く理解はできません)その先生はあまりにMちゃんの心に無神経なのではないかと思います。

まず、お母さんに相談し話し合うことができたことを子どもと一緒にに喜ぶべきでしょう。

それからお母さんの素晴らしい意見、「無ければ別の紙をつかう」。これは生活の中で当たり前の知恵でしょう。それを「よかったね」と言ってあげることが教師の仕事だと思います。それをすべて否定してしまった担任は大いに反省をしなければなりません。繊細なMちゃんの心は傷ついたにちがいありません。

子どもたちの心の傷は大人には解りにくいのかもしれませんが、子どもたちと一緒に生活をし、それを職業としている大人には許されないことだと思います。

もう一つは別の子どもの話ですが、S君がやっぱり宿題のことで解らないことがあって、直接担任の先生へ電話をしたそうです。ところがその担任の返事は「学校で私の話を聞いてなかったのですか」でした。S君はそんな言葉がかえってくるとは想像もしていなかったでしょう。

大好きな先生と電話で話して解らないことをおしえてもらおうと、ウキウキしていただろうと想像できます。すごいショックだったでしょう。その先生はS君との心のつながりを自分で断ち切ってしまったのです。自分の言葉がS君にとってそんなに大切なこととは意識していなかったろうと思います。けれどもS君の心を取り戻すには大変な努力が必要になってくるということも知らないんだろうなぁと想像できます。そして、その先生が子どもを自分の考えたとおりにさせることで、その子にどんな大人になってほしいと思っているのか、私には解りません。

S君はそのあと電話の前で泣いたそうです。

他人の心を他人の心の痛みを解ることができない、思いやることができない子どもたちがいやになるほど多く問題になっています。それは小さいときから子どもたちは自分の心を思いやってもらっていないのも一因のような気がします。

きょうここに書いたようなことは本当に日常的にあることで気にもされないことなのでしょう。けれども子どもたちの心は割りと平気に無神経に気がつかない間につぶされて行きます。
子どもたちは私たちの宝のはずです。その心はもっと大切に扱われるべきだと思います。傷つきやすい心です。やさしい言葉で、やさしい声で、やさしい笑顔で、やさしい心で、子どもたちと接してほしいものです。

えひめ雑誌 ざっくばらん 1995年8月号より

子どもは大人の鏡

8/1/2000

 
子どもは大人の鏡です
・・私たちに楽しい生活を見せてね・・
昨年の10月の“うんどうかい”から始まった“ざっくばらん”も今月で1年になります。いつも感じていることを、そのまま書いてきましたが、今回が最終回にふさわしいことを書きたいなという気持ちもないこともないのですが気負ってみてもしかたないのでいつものように思いついたことを思いついたように書いていきたいと思います。

テレビでは甲子園の全国高等学校野球選手権大会で帝京高校が優勝したことをアナウンサーが興奮した声で伝えています。(1995年度)
高校生の野球をこんなに大袈裟にしてしっまていいのだろうかという思いが最近この季節になるたびします。高校生の純粋な学校スポーツの中のひとつであるはずの硬式野球を、大人たちが寄ってたっかて子どもたちから取り上げてしまい、大人たちそれぞれの思惑にあうように曲げてしまっているように見えます。

“勝つ”ことが1番大切な価値観であると、そのための厳しい毎日の練習を繰り返し、子どもたちにとっては感性をみがく大切な時期を、大人の言うことを「はいっ!はいっ!」と聞くだけの、時間を過ごさせてはなりません。高校野球は教育の一環だとよくいろんな人が言うのですが、私には野球を通うしてどんな人間になってほしいと思っておられるのか想像ができません。自分の意志でなく、どなたかの考えのように動く人間にしようとしているようにしか見えません。

そして自分を殺すことが1番大切な“勝つ”ことにつながると教えます。そしてそのための舞台は大きければ大きいほどいいと考えているようです。高校生のスポーツの全国大会に参加するために多額の寄付金が必要だというのもおかしなことだと思います。そしていつもこの大会が大人の賭けの対象になっていることをだれもが知っています。
そろそろ大人たちは高校野球から手をひいて子どもたちに返してあげましょう。野球は高校生活のほんの1部分なんだよと教えてあげましょう。
「指導者(監督)が子どもたちと同じ服装(ユニホーム)をしているというスポーツもあまり無いですよね。」

もちろん、地方大会の1回戦や2回戦で負けていくチームには高校生活を楽しみながら、多種多様な価値観を感じさせられるような素晴らしい指導者にめぐまれたチームもあるだろうとは想像できます。今日は別に高校野球のことを書こうと思って書き始めたわけではないのですが、なんとなく止まらなくなってしまいました。

話を元に戻したいのですが、最後にひとつ野球中継のテレビを見ていて気になったことは、試合後のインタビューでの監督の語彙の数が非常に少ないということです。どの監督も同じことを同じ言葉で話されます。全く同じ談話を何回聞いたことでしょう。高校生という人間形成の最後の時期に子どもたちとの付き合いをする大人なのですから、もう少し本人の感受性を感じさせる言葉を聞かせてほしいものです。

“いじめ”の報道がいつまでたってもあとを断ちません。その少し前までは“不登校”が大きく報じられていましたが、その前は校内暴力・家庭内暴力です。子どもたちの心がズーッと長い時間をかけて張り裂け続けています。子どもたちにストレスをため続けていく、今までの教育のやり方がっていたという結論はもうすでにでているのです。

子どもたちに関わっている大人、特に人間形成に1番大切な幼児期の教育に関わっている人々はこれまでの自分を悔い改めましょう。 自分の思いどうりに子どもたちを動かしてきたことを反省しましょう。そして子どもたちが自分の心をそだてることに手をかしてあげましょう。人生はこんなに楽しいんだよと自分の生活を通して教えてあげるのです。そのためには毎日の生活を楽しめる人である必要があります。友達とおしゃべりすることの楽しさ、思いやりあう楽しさ、仕事することの楽しさ、遊ぶことの楽しさ、食事することの楽しさ、そして悲しみ、喜び、怒りすべてを含めて人生を楽しめる人であってほしいと思います。

子どもたちは、私たちをいつもしっかり観察しています。子どもたちの生活は大人の生活の鏡です。楽しい生活を見せてあげてください。
若草幼稚園も、もうすぐ2学期が始まります。私も子どもたちと一緒に 毎日の生活を楽しみたいと思っています。楽しい生活のなかで幸せを感じあいながら子どもたちと付き合っていきたいと思っています。
子どもたちを取り巻く環境が少しずつよくなっていくのを思い浮かべながらおしまいにしたいと思います。

えひめ雑誌 ざっくばらん 1995年9月号より

    流水 龍也

    若草幼稚園 理事長
    (前園長)

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